槍ヶ岳・大喰岳・中岳・南岳縦走

- 2020.9.29 ~ 2020.10.2 -

   前半 はコチラ。 
- 3日目 -

10月1日
 朝から小雨。7時前には、なんと 小雪がちらつく。目を疑いました。

 7時30分、チェックアウト。幸い、歩き始めて10分ほどで 小雨は止みました。

   825分、 標高第10位 大喰岳(3,101m)着。
 
   久方振りの縦走だけに、北アルプスの峰々を眺めながら 歩きたかったけれど …

 雲の晴れ間は 殆どありませんでした orz
   930分、 標高第12位 中岳(3,084m)着。

 槍ヶ岳山荘 - 大喰岳 - 中岳 - 南岳 - 南岳小屋
 に 危険個所はありません。

 挙げるとするならば、大喰岳 - 中岳にある
 梯子かな。
   1120分、標高第17位 南岳(3,033m)着。
 

 南岳付近で 2羽のライチョウと 遭遇。

 ニホンライチョウは 日本固有の特別天然記念物。

 近年、特に生息数が激減して 絶滅が危惧
されて
 います。

 望むらくは、人工繁殖ではなく、親鳥が抱卵、
 育雛(いくすう)をし、雛鳥が
成鳥となってくれる
 ことを願うばかり。

   1130分、今宵の宿「南岳小屋」に到着。
- 4日目 -

10月2日

 540分、御来光 キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

 
   この輝きは 値千金。峰々の稜線が くっきりと浮かび上がり、荘厳な光景を 目の当たりにしました。

 これほど 綺麗に収めたのは 初めて。
   615分、南岳小屋発。今日は 南岳の少し先にある「 天狗原稜線分岐 」から下山します。
 
   何処からでもよく見える 槍の穂先は、北アルプスのシンボル。

 北穂高岳(3,106m)からの 槍ヶ岳が 1番好きでしたが、南岳(3,033m)からの槍も 素晴らしい。

 いい絵を撮ることができ、小躍り(こおどり)して喜ぶ。
 

 登山者を魅了してやまない 標高第5位の槍ヶ岳( 3,180m )をバックに、今回のベストショット。

 
   南岳から 穂高連峰を望む。赤い屋根は 宿泊した南岳小屋。↓は ↑のズーム。
 
   標高第9位の北穂高岳(3,106m)。その山頂直下にある 北穂高小屋(3,100m)。

 頂上まで 数十秒。富士山を除けば 最も標高が高い所にある、まさに「 天空の山小屋 」です。

 4年前(平成28年)に宿泊。 雲上のテラスで 槍ヶ岳を眺めながらの 生ビールは、至福でした。 
   さて、下山。「 天狗原稜線分岐 」から 天狗原までが 正念場とみました。

 いきなり やせた岩稜(がんりょう)(;´Д`) ハァハァ・・・

 鎖 や 梯子(はしご)も 出現。でも、踵を返す(きびすをかえす)ことはできません。

 覚悟を決めて 挑みます。「 くわばら くわばら 」と 唱え (;´Д`) ハァハァ・・・


 怖 ━━━ !! 身の毛がよだつ!

 それを過ぎると、長いガレ場。

 異様に長く感じました。此処は とても危険。下りは 要注意ですよ。

 もう二度と行きません! (*写真を撮る余裕などありません。)
 
   天狗原は 別名「氷河公園」とも呼ばれています。

 氷河期の名残である 天狗池。例年、池が姿を現すのは 8月上旬です。 ナナカマドが ちらほらと。

 湖面に 槍ヶ岳の倒影(とうえい)が 映ることがあり、カメラを抱えた人が 多く訪れます。
 
 

 紅葉したナナカマド と 槍ヶ岳。

 とにかく 写真撮影に お誂え向き(おあつらえむき)の上天気。全てが 絵になります。

 

 なんとか「 天狗原槍沢分岐 」に辿り着き、槍沢ルートに出ました。

 あとは、
1730分の最終バスに間に合うよう、渾身の力を振り絞って、歩く 歩く 歩く。

 今日は 約22km。過去最長かな?  

 

 1650分、上高地着。アカンダナ駐車場行きの 最終バスに乗ることができました。

 いつもどおり、平湯温泉(奥飛騨温泉郷平湯)の「 ひらゆの森 」で 湯浴みをし、帰宅の途につきました。

 

 今回の山行が 成功した要因。それは 腰痛を 殆ど感じなかったからに尽きます。何故かは 分かりません。

 今回は 歩行距離・難易度があり、ずっと 極限の興奮状態 に陥っていました。それも 一因?

 また、これだけ歩いたにもかかわらず、あまり 疲弊(ひへい)しませんでした。

 これも 初めてのこと。いつも 下山時には 腰痛が出て 前傾姿勢になりますが、今回は 軽かったから、

 正しい姿勢でいられた? 


 とにかく 終始、登山を楽しめました。

 

 そして、日本晴れの 槍ヶ岳を 目にすることができ 感無量。

 特に4日目、南岳から見た 槍ヶ岳は とても綺麗、いい絵も撮れました。

 思い出しては、悦に入る(えつにいる)今日此の頃 (*´∀`)

   「 日本の山 標高ベスト14 を 全て登頂する 」は、40代で 成し遂げたいことでしたが、叶いませんでした。

 来年、50歳での 達成となりそうです。


 来年は 残りの南アルプス。標高 第6位 悪沢岳、第位 赤石岳、第13位 荒川中岳を 縦走します。

 また お付き合い下さい。