表銀座縦走

- 2012.10.2 ~ 2012.10.5 -

 前半 はコチラ。
- 3日目 -

10月4日
 まずは 空身で 西岳(2,758m)へ。
 一旦、中腹まで下降。錦をまとった北アルプスは、絵に描いた絨毯(じゅうたん)のようで

 とても綺麗でした。

 水俣乗越

 此処からが要注意ですが、此処まで来たら

 踵を返す(きびすをかえす)わけにはいかない。

 気を引き締めて 臨みます。

 実際は 梯子や鎖があるだけで、とても歩きやすく

 魅力的な稜線でした。

 連続する梯子 キタ━━━━━━━━!!!!

 視界も開けてきて、抜群の眺望を楽しめました。
 道幅といい 梯子や鎖場の間隔といい … 絶妙。危険とスリルは 紙一重。

 四方八方、絶景でした。
 振り返って 俯瞰(ふかん)。どこまでも 魅力的な稜線歩きに テンションが上がります。
 計6羽もの 雷鳥に出会しました。

 晴れていると 捕食動物から逃れるために ハイマツなどに隠れてしまいます。
 「ヒュッテ大槍」は 食事が美味しく、夕食にワインが付くという。(中央の赤い屋根)

 泊まってみたい山小屋の1つ。
 今宵の宿は、日本で 最も有名な山小屋と 言っても過言でない「槍ヶ岳山荘」。650人収容可。

 山荘からの槍は 岩の塊です。皆が 雲の晴れ間を狙って 登頂しようと、外に出たり 入ったり … 。

 槍の穂先が 見え隠れする度に 一喜一憂。この適度な緊張感と高揚感、たまりません。
 何時まで経っても 穂先は姿を見せず。

 山頂での眺望は 望み薄でしたが、いちるの望みに賭けて アタック開始。

 槍ヶ岳山荘から 山頂までは 30分程。夏季は 大行列ができ、2時間以上かかることもあるそうです。
 下が見えないせいか、「アルプス一万尺」に出てくる小槍は 何処にあるのかと考えたりする余裕も

 ありました w

 1番の歌詞の 「 小槍の上でアルペン踊りをさあ踊りましょ 」 の 「 小槍 」は、槍ヶ岳山頂

 ( 標高 3,180m = 10,494尺 )付近にある 岩のこと。

 実際は 小槍の上で踊れる筈もなく、仲間内のコミックソングの意味合いが強いそうです。

 歌詞は 全部で 29番まであり、槍ヶ岳から 西穂高岳や奥穂高岳、穂高岳をめぐり、上高地へ縦走する

 内容です。
 因みに 上高地の河童橋 傍にある「五千尺ロッジ」や「五千尺ホテル」の 名前の由来も

 上高地の 標高が 五千尺(約 1,500m) あることから。1尺は 30.3cmです。
 ニコニコ動画の 槍ヶ岳登頂動画で 何回も見た最後の梯子。この瞬間、この喜びを忘れまいとゆっくりと。

 「修造ボイス」を思い出し 吹いた w
 標高第5位 槍ヶ岳(3,180m)へ キタ ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━ !!!!  

 祠(ほこら)の前に立ち、感無量。

 案の定、周囲は ホワイトアウト。北アルプスの大パノラマ と 燕山荘からの歩いた軌跡を

 目にしたかったんですが、既に 感極まっており、これで十分 満足。

 いつの日かまた 晴天時、此処に立ってやります。
- 4日目 -

10月5日
 朝、皆が 雲の行方を 固唾を呑んで(かたずをのんで) 見守ります。

 私も もう一度登頂しようと 機会を伺っていましたが、時間切れ。しかし、下山直前に一瞬 穂先を

 現しました。最後に 槍の雄姿を見ることができて 良かった。

 名残惜しくも 再訪を期して、槍ヶ岳山荘を 後にしました。下山は 槍沢ルート。

 *デジカメのバッテリーが切れたので、「 写るんです 」で撮影。広角にできないので 大きく写って

  しまいました。

 皮肉ですね、9時以降は 快晴となりました。

 それよりも 昨晩から腰痛が悪化して、足を一歩進めるだけで 激痛が (;´Д`) ハァハァ …
 
 15時30分、疼痛 (とうつう)に堪えつつ、なんとか 上高地バスターミナルへ 辿り着きました。

 平湯温泉で 湯浴みとマッサージで ケアし、帰宅の途につきました。

 追記:2014年にぎっくり腰を患い、この激痛は 人生初のぎっくり腰だったと判明。どおりで痛いはず。
 今回の山行で、 改めて 山の素晴らしさに気付かされました。ホント 一念発起して 良かったと思います。

 槍ケ岳登頂から 10日程後、再び 北アルプスへ。

 感動覚めやらぬ中、「日本一の紅葉」と謳われる「涸沢ヒュッテ」に1泊 してきました。

 此方も 聞きしに勝る名勝、まさに まほろばでした。

 この2度の山行に 深く感銘を受け、すっかり 山の魅力にとりつかれました。

 来年も 日本アルプスの山々に挑戦することにします。