表銀座縦走

- 2012.10.2 ~ 2012.10.5 -

- 1日目 -

10月2日
 前書きは こちら

 8時45分、高山市奥飛騨温泉郷平湯に 到着。最終日は 上高地に下るので、車を「市営あかんだな駐車場」

 に 停め、バスで 長野県の松本駅へ。そこから JRで 穂高駅まで行き、再びバスで 中房温泉へ。

 11時40分、中房温泉に到着。
 11時40分、中房温泉登山口から スタート。まずは 北アルプスの玄関口 燕岳へ。

 途中の 合戦尾根は 北アルプス三大急登 の1つですが、たいしたことありませんでした。
  
 16時10分、今宵の宿「燕山荘」に到着。眼下は ダケガンバの黄葉で 彩られていました。

 ダケカンバは 標高 1,500mより上方に 生育します。
 燕山荘は 600人収容可。表銀座縦走の拠点になることから 宿泊客が多く、料理が美味い山小屋としても

 有名。「一番好きな山小屋」「一番泊まってみたい山小屋」「泊まって良かった山小屋」で 全国 1位。

 もう 20年前、大学時代は ワンダーフォーゲル色の強い ユースホステル部に 在籍し、

 幕営(ばくえい)をよくしていましたが、本格的な山小屋には 泊まったことがありません。

 今日が 山小屋デビューになります。
 落日と雲海。自然が織りなす雄大な景観に 感激 … 暫し 時を忘れてしまいます。
 夕食は、ハンバーグと白身魚 をメインに
 煮物などの小鉢、デザートと 言うことなし。

 山小屋で 舌鼓が打てるとは 思いもよりません
 でした。

 寝室は 蚕棚(かいこだな)で、2階の一仕切り
 2畳を 1人で使うことができました。

 山の話で 盛り上がり、楽しかった。
 平生 山の話なんてしないから、新鮮です。
 皆が 登山という共通する目的を持っているから、初見でも 気軽に話ができ 楽しく過ごせます。

 山小屋デビューは とても心地好いものになりました。
- 2日目 -

10月3日
 早朝、燕岳( 2,763m )へ。

 途中、雷鳥と出合いました。岐阜、長野、富山県の県鳥で 特別天然記念物に指定されています。
 白い花崗岩でできた山頂( 2,763m )。辺りは 花崗岩が風化してできた奇岩が並んでいます。

 眺望は ガスで覆われて全く … orz
 憧れていた「 槍ヶ岳に向かって 稜線上を歩く(表銀座縦走) 」を ついに実現。思わず 武者震い。
 晴れていれば、面前には 槍ケ岳の頂(いただき)、左右には 北アルプスの名峰が 眺められた筈。

 しかし、2,000m超の 表銀座の稜線上を歩いているというだけで 十分。

 とにかく 自分の目で見て、自分の足で 歩きたかった。念願 叶ったりで、終日 充足感で一杯でした。
 喜作新道のレリーフ。

 北アルプスを代表する人気のルート「表銀座」は、
 シーズン中、銀座のように 人通りが多くなること
 から 名付けられたそうです。

 表があれば、裏があるわけで、北アルプスには
 裏銀座なるものも。

 表銀座がこれだけ素晴らしいと、裏銀座にも行って
 みたくなります。

 此処から 一気に下り、大天井ヒュッテで 昼食。カレーライス 1,000円。
 辺りは 葉擦れ音さえしません。無音。台風の影響もあってか、稜線上に人もいません。

 燕山荘を出てから、終日 出会ったのは 20人程。誰に気兼ねすることなく、稜線を独り占め状態。

 日常の喧騒(けんそう)を 忘れさせてくれる、非日常 という贅沢。たまりません。
 まさに 雲上を行くルート。右側が晴れると 左側がガスで見えないという 摩訶不思議。逆も また然り。
 山間の道標は 何処かしら 魅力的に映ります。あと少し 頑張ろうという気にさせてくれる。
 この4日間に Y字雪渓も 何回か見られました。一面の錦に 白という取り合わせも素晴らしい。
 15時10分、今宵の宿「ヒュッテ西岳」に到着。1泊2食 9,500円。

 後半 に続きます。