穂高岳縦走 ( 前穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳 )

- 2015.10.5 ~ 2015.10.7 -

 前半 はコチラ。 
- 3日目 -

10月7日
 
   凛(りん)とした朝の寒気も 心地いい。今日は終日 秋晴れのピーカン。
 

 朝食に 朴葉味噌(ほおばみそ)が出されました。

 思わず目を疑いました。

 朴葉味噌は 岐阜県飛騨地方の郷土料理で、

 刻みネギなどを加えたみそを 乾燥したホオの葉の
 上に置き、下から火であぶったもの。

 たとえ既製食品でも、標高 2,996 mにある山小屋
 で郷土料理が頂けるなんて…

   手間暇かけて給仕する 山小屋のスタッフに感謝。

 食事や寝床、スタッフの応対などを 勘案(かんあん)すると、ベスト3に入る 素敵な山小屋でした。
   穂高岳山荘から 涸沢岳(3,110m)までは 約20分。空身で上ります。
 
 

 7時5分、涸沢岳へ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

 標高 3,110m、穂高岳(穂高連峰)の中では、奥穂高岳に次いで高く、日本の山 標高ベスト8位。

 
   奥穂高岳(右)と前穂高岳(左)の間で。
 
   奥穂高岳と前穂高岳。前穂高岳の左には 薄ら富士山も。↓は 拡大した富士山。
 
 
 

 皆を唸らせる絶景 キタ ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━!!!!

 北アルプスの山並みが一望。標高第5位 槍ヶ岳(3,180m)の雄姿も 素晴らしい。( 写真中央 )

 
 

 宿願だった穂高岳( 前穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳 )に登頂できて 感無量。

 後ろ髪を引かれる思いで 後にしました。

 

 下山は ザイテングラートを通り、涸沢経由。

 昨年9月、北岳-間ノ岳登山の下山時、1、2回転 滑落して 左手捻挫という不慮の事故に遭いました。

 這う這うの体(ほうほうのてい)で 下山したことは 一生忘れません。油断大敵を箴言として 慎重に下山。

 
 

 10時10分、涸沢小屋着。すぐ傍の 涸沢ヒュッテを眺める。

 涸沢には 登山客 や キャンパー、ハイカーが 雲霞(うんか)の如く 押し寄せます。

 涸沢名物「テントの花」。1日で 約 1,000張り を記録したこともあるそうです。

 穂高岳の山々に囲まれ、まさに「まほろば」。

 
   涸沢ヒュッテより。今回上った 標高第11位の前穂高岳(3,090m)。
 
   涸沢ヒュッテより。今回上った 標高第3位の奥穂高岳(3,190m)。
 
   涸沢ヒュッテより。今回上った 標高第8位の涸沢岳(3,110m)。
 
 

 今度は 涸沢ヒュッテから 涸沢小屋を眺める。その後ろには 標高第9位の北穂高岳(3,106m) 。

 来年は この北穂高岳を登頂し、山頂直下にある 北穂高小屋(3,100m)に宿泊します。

 名物のおでん と ビールで 一杯 いきたいところですが、横尾までは気が抜けないので 我慢。

 
 
   涸沢は えも言われぬ 別天地。「日本一の紅葉」と謳われるだけのことはあります。

 1度は 訪れておきたい景勝地、お勧めです。
 
   横尾に到着すれば一安心。

 横尾-徳沢-明神-河童橋 と平坦な道が続きます。

 梓川の瀬音に 耳を傾けながら 歩くこと 約3時間。

 木漏れ日 や 木々を縫って吹く風は 心地いいけれど

 平坦な道は とても退屈。
 

 氷壁の宿「徳澤園」。徳澤園は 井上靖の「氷壁」にも登場する山の宿として 名が知れています。

 文中に登場する「徳沢小屋」は 氷壁の宿「徳澤園」のことで、山登りを愛した井上靖 の常宿でした。

 「氷壁」は 玉木宏主演のドラマで 視聴しました。凡庸に映りましたが、如何でしょうか?

   16時10分、上高地河童橋 到着。平湯温泉で湯浴みをし、帰途につきました。
 

 今回の登山は 初の失敗に終わるやも知れず との懸念もありましたが、無事 完遂できました。

 これにて 日本の山 標高ベスト5 全てに 登頂。標高ベスト8位(涸沢岳)と 11位(前穂高岳)の 2座も

 押さえることができました。宿願を果たすことができ、狂喜乱舞(きょうきらんぶ) w

 今後は 標高ベスト14 全てに 登頂することを目標とします。できれば 2、3年で、40代で成し遂げたい。

 「来年のことを言うと鬼が笑う」と言いますが、志操堅固(しそうけんご)なので 必ず やり遂げます。

 乞うご期待!