富士登山

- 2024.9.4 ~ 2024.9.6 -

   前半 はコチラ。 * 絶景写真は 前半にあります。
‐ 1日目 ‐

9月5日
   「頂上富士館」前の崖上から 影富士が見られた。
   「頂上富士館」は 日本一標高の高い場所にある宿泊施設。「浅間大社奥宮」に隣接。

 まずは、ボディシートで 清拭(せいしき)、保清(ほせい)しました。

 何しろ、水(水道)がないので、ボディシート や ウェットティシュ は 必須です。

 夕食は カレーライス。紙コップのお茶付き(1杯は無料)。 お茶は1杯 300円。
   標高が高くなると 気圧が低くなり、沸点が下がる。富士山の頂上では、約 87℃で 水が沸騰します。

 高山で米を炊くと 芯が残ることがありますが、これは 沸点が低いため。

 だから、気圧の低い高山の山小屋では、圧力釜で米を炊きます。

 また、気圧の低い 3,000mの高山では、人間の味覚は 通常時より低下し、特に「塩味」と「甘味」が

 感じられにくくなる。だから、山小屋で提供される食事は、濃い味付けにしてあります。

 登山客同士が 懇談(こんだん)することはありません。富士山にいるのは、登山客ではなく 観光客

 ということ。 気安く話しかけると、煙たがられるかも。ご注意を。

 山小屋での 登山客とのやりとりは、一期一会で たわいのないことだけど、無いと 物足りない。

 また、体調が悪化する人がいるため、アルコール類の販売は 中止。 消化不良だ。

   半数以上が 外国人。 屋内は 喧喧囂囂(けんけんごうごう)。外国人は 素知らぬ顔で ルール違反を

 するし、マナーが悪い。また、慎み や 礼儀、いわゆる 遠慮会釈(えんりょえしゃく)がない。
   19時 消灯。薬を飲みましたが、眠気を催して(もよおして)こない。

 結局、一睡もできなかった。いつものことですが … 疲れた。
‐ 2日目 ‐

9月6日
 チェックアウトは 4時30分。4時30分までに 山小屋を出なければならないのだ。

 こんな早いのは 初めて。

 外は もう既に 黒山の人集り(ひとだかり)ができていた。山小屋前の崖上を キープ。
 
 
 

 周囲は 色めき立つ。5時21分、日本一の御来光 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

   欧米では、日本を「日出ずる国 (日出づる国)」と表現されることも。

 万古不易(ばんこふえき)…

 感に堪えない(かんにたえない) キタ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━!!!
 
   御天道様(おてんとうさま)を一身に浴びて、エネルギー充填。いざ お鉢巡りへ。

 一周 約 2.6km、所要時間は 1時間20分。 すり鉢状の火口は 直径約800m、深さ 約240m。

 圧倒的なスケールですが、薄曇りで 写真が映えない。        *7時30分以降は 晴れました。
   日本には 世界の活火山の約7%、111 の活火山がある。 富士山も活火山。過去1万年以内に 噴火した

 火山を 活火山と呼びます。 昔は 休火山 や 死火山という分類がありましたが、現在はありません。
   さて、浅間大社奥宮で 参拝を済ませ 下山だ。

 雑念を振り払い、襟(えり)を正して 参拝。人がいなかったら、最敬礼したい w
   コノハナノサクヤヒメから「 Let It Be(あるがままに)」と 天啓(てんけい)を 聞いたような

 気がします。
   テレビ東京の「家、ついて行ってイイですか?」で流れる、ザ・ビートルズの「 Let It Be 」。

 病気 や 借金、出世、離婚、同性婚など 出演者の数だけ ドラマがある。

 人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)。だから、人生は 面白いのかもしれません。
   7時45分、下山開始。 富士宮ルートは 登りと下りが同じ。登ってきた道を下山する。

 両足の指が 痛い。特に 親指。やはり、登山靴でないと こうなる?

 後日、右親指の爪が 取れました orz
 
   14時の シャトルバスで「水ヶ塚公園」へ。 「ふじかぐやの湯」で湯浴みし、家路につきました。
   フィナーレを 日本晴れの富士山で … 掉尾を飾る(ちょうびをかざる)ことができました。

 万感交到る(ばんかんこもごもいたる)。 今まで登頂した山々を 想起してみる。

 北岳、奥穂高岳、立山、悪沢岳、仙丈ケ岳、… 、一番良かった山は 北穂高岳(3,106m)ですね。

 「北穂高小屋(3,100m)」の雲上のテラスで、槍ヶ岳(3,180m)を眺めながらの 生ビールは

 至福でした 。

 一番良かった御来光は「千枚小屋」(前岳・中岳・悪沢岳・赤石岳縦走)から見たものかな。

 富士山とともに はっきりと脳裏に焼き付いています。

 また、行ける日が来ることを願って …
   登山は 最高の行楽だ。また楽しからずや。(なんと楽しいことではないか)

 これにて 終幕。長らくお付き合い頂き、ありがとうございました。