石川県金沢市をツーリング  2015.5.31

- 北陸新幹線開業で沸く金沢 と 世界遺産の五箇山合掌造り集落へ -

   桜の季節が 足早に通り過ぎていき、行く春を惜しんだものですが、いつの間にか 麦秋の候となりました。

 烏兎匆匆(うとそうそう)ですね。

 今回は 世界遺産の富山県五箇山の合掌造り集落 と 北陸新幹線開業で沸く金沢へ。
530  自宅発。シート下の ETC車載器に ETCカードをセットして出発。
630  コンビニで朝食。

 目下 北陸で訪れたいところは、富山県の2箇所。
 「雪の大谷」と「大牧温泉」。

 立山・黒部アルペンルートには 何度か訪れて
 いますが、春の 高さ20mにも迫る巨大な雪の壁
 「雪の大谷」は まだ見たことがありません。

 「大牧温泉」は 庄川の畔にある、船でしか
 行けない秘境の一軒宿です。
650  東海北陸自動車道 美濃IC
 

 ジャケットを新調し、着心地は上々。

 HONDAのロゴ入り。CB1300SBを乗り続ける以上
 このメッシュのジャケットを着用します。

 着太りするたちですが、「馬子にも衣装」で
 少しは 精悍に映るかしら w

 因みに 次 購入するバイクは ハーレー。

 勿論、ジャケットも 皮革(ひかく)に変えます。

730

 ひるがの高原SA

 凛とした高原の朝の空気は 気持ちがいい。

 奥美濃を代表する大日ヶ岳(1,709m)の頂は、
 雲に覆われていました。

 登山を趣味とする私、岐阜県人としても 押さえて
 おきたい山の1つです。

815

 東海北陸自動車道 五箇山IC 1,880円

 このあたりから1時間ほど曇天。驟雨(しゅうう)にも見舞われました。

820

 世界遺産 五箇山菅沼合掌造り集落

 キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

 田植えを終えたばかりのようで、茅葺屋根の合掌
 造りと映えること。
 9時まで 写真を撮って周り、
 「五箇山民俗館 と 塩硝の館(300円)」に入館。

 この民俗館は 江戸後期に建てられたもの。
 煙で燻された 黒くて太い梁は 必見。

 
 

 日本有数の豪雪地帯という厳しい自然に耐える
 住居は、雪が滑り落ちやすい 勾配の三角形の
 大屋根。

 合掌造りの組立てには クギなどの金物は用いず、
 荒縄 や ネソ(マンサクの木)など 自然素材を
 用います。

 合掌造り家屋の中で、養蚕 や 塩硝(火薬の原料)
 を作り、生活の糧としていました。

 五箇山は 加賀藩、白川郷は 幕府(幕府の直轄領)によって治められていました。
   156号で北上。 
940  世界遺産 五箇山相倉合掌造り集落

 キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
 
 山懐に抱かれた五箇山相倉。
 長閑な農山村の田園、子供が 野掛をするには最適。
 此処に土着している人が 都市部へ下宿したら、
 里心がつくだろうなぁ。

 そこはかとない懐かしさを感じる …
 日本の原風景を堪能しました。
   同じ合掌造り集落の白川郷(岐阜県)と違って、
 軒下や庭先に 生活感があるものが置いていない
 ところが とてもいい。
 一層の景観保全に努めてもらいたいものです。

 今秋、黄金色の稲穂と合掌造り家屋の写真を撮りに
 訪れることに決めました。

 田と早乙女(さおとめ)、合掌造り家屋という
 絵も撮ってみたいものです。
   304号で北上。
10:30  東海北陸自動車道 福光IC
1045  小矢部SA
1110  北陸自動車道 金沢東IC 620円
1120  金沢駅

 コンコースは 伝統と気品を醸しています。

 石川県の県都、金沢市は もと加賀百万石の城下町。

 「北陸新幹線開業」は 東京をはじめ 沿線住民
 には 惹句(じゃっく)と成りうるのでしょうが、
 岐阜県民には 何処吹く風。
 乗車する機会はありません。
1200

 ひがし茶屋街 を漫ろ歩き。

 古(いにしえ)の伝統が 息づくひがし茶屋街は、
 レトロな 和情緒たっぷり。
 柳の緑が ベンガラの赤い出格子に映える。

 甘味処が 軒を連ねます。
 一服したいけれど、近江町市場へ行くので 我慢。
 此処にみえるのは 舞妓ではなく 芸妓。

 花柳界は どんな斯界なのか、興味もあります。

 
 

 伝統工芸の盛んな金沢市。九谷焼や加賀友禅など
 がありますが、金沢が誇る 雅な伝統文化といえば、
 金箔。生産量の 99%を占めます。

 工芸品も 見て回りました。時代は変わっても、
 色褪せることのない逸品の数々。
 手工芸でありながら 寸分たがわぬ正確さ、
 まさに職人技。

 日本の伝統は 脈脈と受け継がれています。
 未来永劫、伝承されることを 切に望みます。

 軒先にかけて 酒屋の看板とした酒林(杉玉)も素敵。
 

 本日のおみや「宝達(670円)」

 スイーツ男子として名を馳せるタレント・役者の
 的場浩司氏が薦める絶品 と謳ってあったので、
 これに決めました。

 後日頂きましたが、どら焼きを上品にしたような
 感じで美味しかった。

13:00

 近江町市場

 市場は 活況を呈していました。

 近江町市場には、鮮魚店や青果店、飲食店など
 約190店がひしめき、売り子の威勢のいい掛け声が
 響きます。

 トロ箱上の銀鱗が眩しい。

 

 旬のおまかせ丼 2,030円

 海鮮の飲食店は どこも長蛇の列をなしていました
 が、比較的空いていた とある店へ。

 どうしても富山湾で獲れた新鮮な魚介に目が
 行ってしまいますが、金沢で食してみたいのは
 金沢おでん と 治部煮(鴨肉の煮込み)。

 ビール片手に 金沢おでんのカニ面やバイ貝、車麩
 に舌鼓を打ちたい。

 

 イカの姿焼きと生ビール 計750円

 串焼き店の香ばしい匂いに誘われ、辛抱たまらん w

 イカの姿焼きに豪快にかぶりつく。

 やはりこうでなくては。

   金沢城公園

 飲酒をしたので、すぐ傍の金沢城で アルコールを
 抜くことに。広い城内を闊歩。

 石川県民には申し訳ないが、金沢城公園と兼六園、
 金沢21世紀美術館は 体もない(たいもない)。

 金沢城公園には 本丸も 二の丸もありません。
 ほとんど城址 … 、加賀百万石の名が 勿体無い。
 本丸御殿や天守閣の再建は 叶わないのでしょうか。
1445  北陸自動車道 金沢西IC
1500  北陸自動車道 片山津IC 590円
15:20  加賀温泉駅

 観光案内所で温泉を紹介してもらうため 訪問。
 温泉街の駅舎も見ておきたかったし。

 此処からなら 山中温泉にお勧めがあるとのこと
 でしたが、時間も押してきているので、片山津IC
 に近い片山津温泉を。
15:40

 片山津温泉 総湯 440円

 小さいながらも 古き良き趣を残す温泉街。
 その一角の湖畔に佇む 温泉共同浴場「総湯」。

 外観は 温泉施設とは見えないほど モダンですが、
 館内は狭いし、露天風呂やサウナは 無し。
 シャンプーやボディソープも 無い (*´д`;) …

 おかげで 烏の行水(からすのぎょうずい)。
 
 ホテルの 立ち寄り入浴にするべきでした。

1630  北陸自動車道 片山津IC
17:10  南条SA
   周りの車の速度に感化されて、法定速度+α すること ○○km。

 かつてない速さ キタ ━━━(゚(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)゚)━━━ !!!

 ツアラーの醍醐味。風に負けないし、疲れも全くありません。500km近く走行しているのに … 凄い。
18:20  名神高速道路 関ヶ原IC 2,230円   19時は過ぎるだろうと思っていましたが … w
18:40  自宅
   世界遺産の五箇山では 日本の原風景を堪能。でいだらぼっちが出てきそうな所でした w

 金沢は 北陸新幹線開業の影響か、どこも凄い人集り。ひがし茶屋街では 古の床しい風情を満喫できました。

 伝統もあるし、先進的な街。活気を帯びた街は 気分が良かった。

 来年は 能登半島1周ツーリングで 未だ見ぬ 珠洲市を訪れます。


                   所要時間 13時間10分
                   走行距離 489km