屋久島・縄文杉トレッキング

- 2014.5.22 ~ 2014.5.24 -

- 1日目 -

5月22日
 今回は 鹿児島県屋久島の 縄文杉へ。

 梅雨の最中は 嫌、梅雨の走り も 厭わしい(いとわしい)。

 なので、5月下旬の 天候の良い3日間を 確保。

 5時に出立、9時には 機上の人となっておりました。
 セントレア (中部国際空港) から 鹿児島空港
 経由で 屋久島空港へ。

 ANAの株主優待券を利用するので、運賃は半額。

 さすが鹿児島、どの土産売り場にも さつまあげが
 堂々 鎮座していました。

 銘菓「かるかん饅頭」も目に付きました。

 売り子の推しも凄かった。ここ 空港だよね w
 鹿児島空港から屋久島空港までは わずか 35分。

 屋久島に降り立ったのは 今回が初めて。

 まずもって 空港の小さいことに驚愕しました。

 田舎の駅舎や空港には 旅情を駆り立てられる
 ものです。

 屋久島に来れたというだけで なんだか嬉しい。
 屋久島での3日間は レンタカーで移動します。
 1日目は ヤクスギランドへ。

 時間に合わせて 幾つかコースがありますが、明日を考慮して 50分コースを選択。

 鬱蒼(うっそう)とした森の中、木漏れ日が心地いい。たかが杉の木と侮るなかれ、衝撃的大きさです。
 屋久島に自生する樹齢 1,000年以上の杉を「屋久杉」と言います。

 それに満たない杉は「小杉」と呼ばれ 区別されています。仏陀杉は 樹高 21.5m、幹回り8m。
- 2日目 -

5月23日
 4時45分、屋久杉自然館へ到着。屋久杉自然館から荒川登山口までは バスに乗車(車は通行不可)。

 始発は5時ですが、既に 100人以上並んでいました。そのため 3本目のバスに乗車することになりました。

 バスの中で 東の空が白み始めました。5月以降訪れる人は 懐中電灯は要りません。

 写真は 起点となる荒川登山口。 6時30分、いよいよ縄文杉と対面かと思うと 胸が轟きます。いざ行かん!
 片道 11kmのうち、約 8.5kmが 平坦なトロッコ軌道。約 2.5kmが 登攀(とうはん)。

 登山というより トレッキングです。そのため 膝にダメージはありませんでした。
 映画 「スタンド・バイ・ミー」(1986年)みたい w

 木々が出す揮発性物質 フィトンチッドの芳香も かすかに。
 名もない朽木でも この大きさ。圧倒されます。

 トロッコ軌道の平坦な道を 約3時間30分。
 北アルプス登山では見られない巨木が 沢山目に付きます。ウラジロなどのシダ植物も豊富です。

 ガイドをつけている人・グループが多く見られました。

 屋久島の生態を知るには ガイドもいいかもしれません。

 山ガールも多かった。やはり、簡単に 登山と世界自然遺産区域にある縄文杉 を楽しめるからでしょうか。
 ウィルソン株。豊臣秀吉の時代に切り倒された巨木で、切株の中は 10畳ほどの広さの空洞になっています。

 外から切株の中を撮りました。
 ウィルソン株。切株に入って上を見上げると、ハートの形。

 ハートの写真を 携帯電話の待ち受け画面にすると、恋愛運がアップするという都市伝説も w
 大王杉。縄文杉が発見される前は 屋久杉の中で最大級とされ、「大王」の名がつけられました。

 樹齢 3,000年、樹高 24.7m、幹回り 11.1m。

 此処を過ぎると「世界自然遺産区域」の看板があります。

 屋久島は 島全体が世界自然遺産に指定されているわけではなく、指定区域は 島内の一部です。
  
 夫婦杉。地上から 10mほどのところで、2本の杉の枝が手をつないでいるように融合。

 根元から合体している例はあるそうですが、この位置では難しいそうです。

 幹回りの太い方が 夫(樹齢 2,000年、樹高 22.9m)、妻とは 樹齢差 約 500歳です。
 お弁当は朝食用、昼食用と2食分 用意してもらい
 ました。

 お弁当屋さんは深夜から営業しており、ホテルでも
 手配してもらえます。

 荒川登山口から縄文杉間には 山小屋がありません。
 往復 10時間。

 飲食物を持たずに登ると、ハンガーノックに陥る
 かもしれませんので ご注意。
 11時40分、縄文杉 キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

 憧れの縄文杉と対面。現在確認されている屋久杉の中で 最も大きい、屋久島のシンボルです。

 なんとも言えない風格ある佇まい。 
 樹齢は 2,000 ~ 7,200年まで諸説あります。樹高 25.3m。幹回り 16.4m。

 コケなどが着生し、物の怪立った姿が 悠久の歴史を感じさせます。感無量。
 根を傷つけないよう 見学デッキが設けられています。

 20分程眺め、後ろ髪を引かれる思いで 後にしました。遠路はるばる 訪れた甲斐がありました。
 復路は 往路と同じ道です。途中、ヤクザルや ヤクシカの姿も 見ることができました。

 16時45分、ゴールの荒川登山口 着。

 ダメージは ありません。知り合った人と話をしながらというのもあって、とても楽しい山行でした。
 宿泊は2泊ともホテル。

 首折れサバ や トビウオ が有名だそうですが、
 食す機会がありませんでした。

 食事後、縄文杉に出合えたことに 祝杯。

 ゆるいダイエットを継続しているので w
 痛飲はしません。

 ビュッフェでも … 暴れ食いはしません。
- 3日目 -

5月24日
 3日目は レンタカーで屋久島を一周しました。

 屋久島灯台 キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!! 

 抜けるような青空と白亜の灯台。とても綺麗でした。

 一周 約 100km。
 3~4時間あれば、観光や買い物をしても 十分。

 「大川の滝」などを眺めながら、屋久島空港へ。
 帰宅の途につきました。
 縄文杉へのトレッキングは 予想していたより 遥かに簡単で、楽しめるものでした。

 縄文杉は 山の中腹にあるので、山頂から下界を見下ろしたり、眺望を楽しむことはできませんが、縄文杉

 に至るまでに 幾つもの屋久杉の姿 を目の当たりにし、自然の摂理、その凄さ を実感できると思います。

 2,000 ~ 7,200年も前に 誕生した自然の産物「縄文杉」に 歴史やロマンを感じるなんて 素敵。

 一見の価値が あります。皆様も 足を運んでみては 如何でしょうか?


 以上、1週間で脱稿(だっこう)した拙文ですが、縄文杉トレッキングの参考にしてもらえれば 幸いです。