仙丈ケ岳登山

- 2021.10.14 ~ 2021.10.15 -

 20211022日(金)の 新型コロナウイルスの 新規感染者数は 325人。

 月日が立ち行く(たちゆく)のは 早い ですが、昨年と同じく コロナ禍にあります。

 新たな変異株の拡大も 懸念され、ウイルスとの戦いは 依然として 終焉(しゅうえん)が見え
ません。

 しかし、「 コロナ克服には ワクチン接種 」。これは 論を俟たない(ろんをまたない)。

 私も7月半ばに 2回目のワクチン接種を終えました。

 勿論、これに甘んずることなく、マスク着用・手指消毒・手洗い・三密回避 を 励行しています。

 コロナ禍で 山行は ずっと自粛。感染状況は 悪化の一途を辿り、結局 一度も行けずにいました。

 しかし、9月末に 緊急事態宣言が解除され、ピークアウトの様相。

 「 第波が収まりつつある。これは …! 」

 秋日和に、今年 最初で最後の 山行に出掛けることにしました。機を見るに敏(きをみるにびん)ですね。

 

 ということで、今回は 南アルプス。仙丈ケ岳(3,033 m) と 甲斐駒ヶ岳(2,967 m)へ。

 * 実は、仙丈ケ岳しか 登頂できませんでした。その理由は 後述します。

 - 1日目 -

10月14日

 全く眠れず … 3時30分に 自宅発。

 7時30分、長野県伊那市高遠町にある仙流荘 着。

 仙流荘から 登山口がある北沢峠(2,032m)までは マイカー規制が 敷かれており、バスで行きます。

 平日の始発は 8時5分。3台目のバスに 乗車できました。

 北沢峠のバス停の前に、今宵の宿「 北沢峠こもれび山荘 」があります。

 山小屋で受付を済ませ、着替えなどが入った大ザックを 預かってもらい、小ザックを背負って 登山開始。

 
 今回も「ヤマレコ」の アプリ(無料)を 利用することに。 

 あらかじめ 登山地図などの データをダウンロードしておけば、電波が届かない山の中でも GPSで

 現在地(青い矢印)を確認できます。また、コースタイムを 地図上で確認でき、次の目的地までの

 推定到着時刻も表示されます。
    屹立(きつりつ)する 甲斐駒ヶ岳(2,967 m)。
 
 

 今夏は 東京オリンピックが開催されました。(721日 ~ 88日)

 私も、開催前は 諸手を挙げて(もろてをあげて)賛成 というわけではありませんでしたが、
始まれば 別。

 毎日、テレビの前で 応援しました。


 一番 良かったのは、卓球混合ダブルス。世界で圧倒的な強さを誇ってきた 中国を破り、日本卓球界初の

 金メダルをもたらした 混合
ダブルスの 水谷隼と伊藤美誠選手。手に汗握る 大接戦でした。

 一番 驚愕したのは、スケートボード女子ストレート。 金メダルを獲得した 西矢椛選手は、年端も行かぬ

 13
歳だから。

 

 コロナ禍で不安視された東京五輪でしたが、日本人選手の活躍は 世界に轟きました(とどろきました)。

 何せ 史上最多の27個の金メダル。これは 米国、中国に次いで3位。


 メダル総数では5位(14個の銀メダル、17個の銅メダル。)

 連日のメダルラッシュに 日本中が 興奮の坩堝(るつぼ)でした。開催できて良かった 
(*´)

 

 閑話休題、

 中央の突起は、
 鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)の象徴とも
 いえる 地蔵岳の岩峰 オベリスク。

 鳳凰三山(ほうおうさんざん)は 南アルプス入門
 の山とされています。

 

 霊峰 富士に向かって 遥拝(ようはい)しました。
 富士山山頂には 浅間大社 奥宮 があるのです。

 富士山本宮 浅間大社は、静岡県富士宮市にある
 神社。全国に約1,300社ある 浅間神社の総本社。

 富士山を神体山として祀る神社であり、
 境内は 本宮 と 奥宮 の2宮からなります。

 富士山は 女神信仰の山。主祭神は
 コノハナノサクヤヒメという女神です。

   富士山の8合目以上は、浅間大社の私有地であり、静岡県のものでも 山梨県のものでもありません。
 
 

 この深山で、イレウス や 胆石など 疝痛(せんつう)となったら?

 七転八倒(しちてんばっとう)の痛みで動けない … ドクターヘリは 来てくれるだろうか。

 また、突然 便意を催したら?

 「 旅の恥は 掻き捨て(かきすて) 」 … 道端で 脱糞(だっぷん)するしかない。

 いつも 杞憂(きゆう)に終わればいいな と思うのです。

 
   本当は 日本の山「 標高ベスト14 」に登頂すべく、残る 南アルプスの3座を 縦走したかったのですが、

 南アルプス南部の山小屋は 2年連続 営業休止。


 またしても 目標達成は 来年に持ち越すことに orz

 来年、3泊4日の日程を組めるとは限らないし、… 、新型コロナウイルスが 恨めしい。

 因みに、残る 南アルプスの3座は、

 標高 第6位 悪沢岳(3,141m)・第7位 赤石岳(3,121m)・第13位 荒川中岳(3,084m)です。
 
   ホント 雲海が凄いな … 大自然の織り成す景観に 感極まります。

 思わず、NHKスペシャルドラマ「 坂の上の雲 」の メインテーマ「 Stand Alone 」を ハミング。
 
   最初のピーク 小仙丈ケ岳(2,864m)へ キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

 絶好の秋晴れ で良かった。Tシャツ1枚 w

 10月半ばでも 汗だくなんだから、8月の炎暑なら 首を垂れるだけで 汗が 滴下(てきか)しますね。
 
   昼食は おにぎり4個 w 3個にして、総菜を持参するべきでした。
 
 

 仙丈ケ岳は、その山容から「 南アルプスの貴婦人 」「 南アルプスの女王 」などと呼ばれています。

 小仙丈ケ岳から 仙丈ケ岳への 稜線は、なだらかで 歩きやすかった。

 さながら 柳腰(やなぎごし)といったところかしら。

 
 

 標高 第18位 仙丈ケ岳( 3,033m )へ キタ ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━ !!

   360度 見渡す限り、南アルプスの峰々 と 雲海。遠くを望めば、北アルプスの稜線。

 そして、蒼天(そうてん)だぁ ━━━ !! 
   壮観 … 至高の一時(ひととき) ( ´ー`)y-~~
 
 

 左から、標高位の 富士山(3,776m)、2位の 北岳(3,193m)、位の 間ノ岳(3,190m)。

 12、(ワン・ツー・スリー) キタ ━ヽ((゚ヽ((゚ヽ()ノ゚))ノ゚))━ !!!!

   これを見るために、仙丈ケ岳・甲斐駒ヶ岳登山 を思い立ったわけです。してやったり。
 
   1、2、3(ワン・ツー・スリー)を バックに 撮ってもらいました。

 「 袖 振り合うも 他生の縁(そで ふりあうも たしょうのえん)。 」

 行き交う人との やりとりも 一興。皆さん 優しく接してくれる。

 快く 写真を撮ってくれた人にも 感謝です。
   山頂には 山座同定盤 を設けて欲しいな。山座同定できると 楽しいですよね。
   絶景を前に 名残惜しいけれど、山頂を後にしました。
 

 仙丈ケ岳からの下山中、体調不良に陥りました。視点が合わなくなったのです。昨年に続き 2回目。

 近くも 遠くも 目が
かすみ、ぼやける。足をどこに置いたらいいのか 分からない。

 登山道の道しるべとして 木に巻いてある「ピンクテープ」も はっきり見えない。

 ゆっくり下山せざるを得ませんでしたが、時間が押してきました。薄暮(はくぼ)が迫る

 スマホの充電がなくなり、「ヤマレコ」で 現在地も 確認できず (;´Д`)ハァハァ・・・

 それに ヘッデンは 山小屋(大ザックの中)に置いてきた (;´Д`)ハァハァ・・・

 まだか … 、あとどのくらい … 、五里霧中 (;´Д`)ハァハァ・・・ハァハァ・・・

   目が見えない、足腰が痛いなどと言ってられない。1730分には 漆黒の闇夜となってしまう。

 形振構わず(なりふりかまわず)トレッキングポールに体重を預け、手足を動かします。

 いわゆる 火事場の馬鹿力 を発揮。ソールの固い 登山靴で良かった。柔らかいものだったら、足を挫いて

 いました。ホント、遭難も 頭をよぎったくらい、周章狼狽(しゅうしょうろうばい)したんですよ。
   なんとか 17時、今宵の宿「北沢峠こもれび山荘」へ。無事生還 ━━━━ !!

 大事に至らずに済んで良かったぁ。
 
   夕食は 山小屋の定番「ハンバーグ と カレー」。味噌汁 と デザート付き ( ´ー`)y-~~
 - 2日目 -

10月15日
 

 本日も 全く寝れませんでした。環境が変わると 眠れないことが多いのです。いつものことですが 辛い。

 深夜に時計を見ること 数十回。マイクロスリープは 2回ほど あったかな。

   本日も 快晴の予報。絶景が 収められる筈ですが、また 目の焦点が合わないと 危険極まり無い。

 原因が 寝不足とか 極度の疲れだと、再発する可能性がある。何せ 2日 寝ていない。

 甲斐駒ヶ岳は 仙丈ケ岳より 難易度が高いし、… 。痛恨の極みではあるけれど、止むを得ない。

 甲斐駒ヶ岳への登頂は 中止! 朝一のバスで帰ることに。苦渋の決断を 強いられました。
 
 

 3時も過ぎると、身支度をする人達で ざわつき始めます。

 朝食は、前日夜に渡されたお弁当。各自、好きな時に食べることができます。

 私一人 後で食べるのも ばつが悪いので、少し空いた頃(40分)に 済ませました。

 

 朝から雲一つない どピーカン。ガスも 皆無。 … 残念至極 (*´д`;) …

 バスの始発は 10時ですが、仙流荘から 北沢峠へ来たバスに 便乗できると 仄聞(そくぶん)しました。


 仙流荘へ折り返す 回送バスに乗せてもらえるということです。

 1時間早い、9時のバスで 帰途につきました。( 今回は 昼神温泉で湯浴み )

 

 今回は 2日目に登頂する予定だった 甲斐駒ヶ岳を 断念という 惨憺(さんたん)たる結果になりました。

 来年から 泊まりの山行には トリアゾラム(ハルシオン)を 持参することにします。

 でも、仙丈ケ岳から 123(ワン・ツー・スリー)の 雄姿を 堪能できたし、写真に収めることも

 できました。素晴らしい雲海に 感激もしました。

 南アルプスの 名立たる 仙丈ケ岳(3,033m)を登頂できて 最高だ ━━━━ !!

 来年こそは コロナを乗り越えて、いい登山ができますように!