乗鞍岳登山

- 2023.10.2 -

 昨年「 日本の山 標高ベスト14 」全てに登頂し、登山歴に 箔(はく)が付いたと ご満悦な私。

 しかし、懸案事項が1つ。「登山レポート」の動画に これまでに登頂した高山(18座)を 羅列して

 いますが、富士山と乗鞍岳 の 登山レポートがないのです。  

 富士山と乗鞍岳には 何度も登頂していますが、これでは 画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)。

 やはり、18座 全てのレポートを認めて(したためて)こそ 完成 と言える。

 ということで、まずは 我が岐阜県と長野県に跨がる「乗鞍岳(3,026m)」へ。

 翌日何かあったり、寝床(就寝環境)が変わると、眠れない私。

 今回も一睡もできず、草木も眠る丑三つ時(うしみつどき)・2時前に出立。のんびり下道で。

 時折、睡魔が襲う。夜業(やぎょう)をしている人の大変さが 分かる。

 テレビ朝日の「朝メシまで。」を視聴していますが、毎回 頭が下がります。
 月が綺麗でした。つい先日の9月29日は 中秋の名月。

 太陽・月・星は 東から出て 西へ沈んでいく。これは 地球が 西から東へ 1日に1回 自転しているために

 おこります。(日周運動)。

 太陽・月・星が動いているのではなく、地球が回っているために そのように見えるのです。
 7時10分、「乗鞍高原観光センター」に到着。8時発のバスで「乗鞍山頂(畳平)」へ。
 山粧う(やまよそおう)。黄葉(こうよう)と 褐葉(かつよう)が綺麗でした。
 8時50分、乗鞍山頂(畳平)着。畳平は 標高が 2,702mで「バスのりば標高日本一」。まずは 参拝。
 クマの目撃情報が記してありました。乗鞍岳でクマといえば、「乗鞍岳クマ襲撃事件」。

 「乗鞍岳クマ襲撃事件」は、2009年9月19日、乗鞍岳で発生した野生のツキノワグマによる襲撃事件。

 乗鞍岳を訪れていた観光客10人が、次々にクマに襲われ、重軽傷を負いました。

 クマは 本来 臆病で 音の方には近づかないから、鈴など 音が出るものを身に着けておくといい。

 また、クマに遭遇したら、ゆっくり後ずさり 距離をとります。クマは 逃げる者を追う習性があるから、

 走って逃げるのは 危険です。クマの走る速さは 時速約50km、走っても逃げきれません。

 9時10分、登山開始。
 北アルプスの南端に位置する乗鞍岳は、剣ヶ峰(けんがみね:3,026m)を最高峰に 23の峰、7つの湖、

 8の平原からなる。剣ヶ峰までは 約1時間30分、富士見岳(2,817m)までは 約40分と容易だ。
 夏は 1周 30分の木道を のんびり散策するのもいい。

 7月中旬から8月中旬にかけて、ミヤマキンポウゲ や クロユリ、コマクサなど 高山植物が咲き誇る。
 畳平のランドマークとして知られる「鶴ヶ池」。
 危険個所がない乗鞍岳ですが、トレッキングポールは 必須。転ばぬ先の杖。

 今回は 嵩高(かさだか)な荷物がないから 楽だ。
 まさに 錦の絨毯(じゅうたん)。

 秋山の朽葉色(くちばいろ)が好き。特に 赤朽葉。自然の彩りは えも言われぬ 趣がありますね。

 絶好の秋日和が … 雲行きが怪しくなってきた orz
 富士見岳(2,817m)。生憎(あいにく)の曇天と強風に、憮然(ぶぜん)として ため息をつく。

 とても寒い。風速1メートルで 体感温度は1度下がりますが、今 何度だろうか?
 標高第19位 乗鞍岳 剣ヶ峰(3,026m)へ キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

 今年も 3,000m超の山に登頂できた。相好を崩す(そうごうをくずす)。
 登頂の前後 30分は 曇天。

 薄日はさしていますが、これでは 写真は映えない。嘆息(たんそく)も 漏れる。
 深呼吸 ━━━━ !!

 大自然に身を置くと、浩然の気(こうぜんのき)を養わなくては と思うのです。

 何事も鷹揚(おうよう)に構えないといけませんね。
  襟(えり)を正して 参拝。
 平均標高の都道府県別ランキング。我が岐阜県は 4位(平均標高は 721m)。

 標高が一番高い都道府県(1位)は 長野県(平均標高は 1,132m)。

 長野県民は 住んでいる場所の標高を把握している。学校・官庁など 至る所に標高が記されており、

 知らず知らずのうちに 県民の脳裏に刷り込まれているという。

 標高が一番低い都道府県(47位)は 千葉県(平均標高は 45m)。

 その千葉県の最高峰は、愛宕山(あたごやま)の 408m。東京スカイツリー(634m)より低い。

 岐阜県には、3,000m以上の山が 7座もありますよ。
 山頂は狭く、人でごった返していました。写真に収めたら、早々に退散。

 いつもは 感慨にふけり、脳裏に焼き付けるのですが、… またいつか 晴天時に訪れることにします。
 昼食は … 風が強いし、肌寒いし orz
 14時発のバスで「乗鞍高原観光センター」へ。
 いつもの平湯温泉「ひらゆの森」で湯浴みをし、帰途につきました。

 せせらぎ街道(郡上市~高山市)で イノシシを見ました。

 道路を横断し、ガードレールを飛び越え、茂みの中へ。ジャンプもできるとは … 驚愕(きょうがく)。

 因みに、イノシシは 泳ぎがとても得意。30km 泳いだ例もあるという。

 足が短いため、雪の少ない地域にしか生息しておらず、主に西日本で食べられています。

 実質3時間半 程の山行だったので、まだまだ余力があります。HP(ヒットポイント)は 90くらいかな。

 冷たい強風に悩まされたし、雲はあったけれど、北アルプスは いつだって 壮観そのもの。

 やはり、山は 最高の行楽だ ━━━━ !!

 最後に 重大(?)発表。ここ数年、道道 体力の衰えを感じていました。(睡眠不足も体力を奪う要因。)

 フレイルは まだまだ先のことだと思いますが、寄る年波には勝てないし、単独行は不安だし、… 。

 この辺が 潮時(しおどき)かな。

 *「潮時」とは、物事を行なったり やめたりするのに 適する時。「ちょうどいい時期」であって、

  「物事の終わり」という意味ではありません。

 というわけで、登山レポートは 来年登頂する 富士山で 幕引きとします。

 昨年「 日本の山 標高ベスト14 」全てに登頂という 宿願を果たしたので、悔いはありません。

 剣ヶ峰(3,776m)で 御来光を拝み、お鉢巡り(おはちめぐり)をして、有終の美を飾ります。

 長らくお付き合い頂き ありがとうございました。

 来年、千秋楽ですよ。乞うご期待!