北岳・間ノ岳縦走

- 2014.9.12 ~ 2014.9.13 -

- 1日目 -

9月12日
 今回は 南アルプス、「北岳」「間ノ岳」を縦走します。

 山梨県に前乗りして ホテルに宿泊。 

 翌朝 5時40分頃、芦安市営駐車場に 駐車し、乗合タクシーで 起点となる 広河原へ。
   「 南アルプスの盟主 」と 魅力的な 枕詞(まくらことば)が付く 標高第2位の 北岳(3,193m)、

 第3位の 間ノ岳(3,190m)への 登高とあって、意気軒昂(いきけんこう)に出発。
 北岳を背に記念写真。

 南アルプスは 初めてだし、北岳は スタートの広河原から見えているので、胸躍るものがありました。

 大樺沢二俣で 右俣を進みます。
 
    稜線に出ると 視界は開け、眺望は抜群に。やはり 稜線歩きは 気持ちいい。
 
   「 駒ヶ岳 」の名を冠する独立した山は 全国に18座あり、この甲斐駒ヶ岳が 最高峰。

 北沢峠を挟んで対峙する仙丈ヶ岳。高山植物が豊富な山として知られています。

 どちらも日本を代表する有名な山なので、いずれ 踏破してみせます。
 
   中央の突起は 鳳凰三山の象徴ともいえる地蔵岳の岩峰 オベリスクです。
 広河原 ~ 北岳・間ノ岳は、

 健脚者なら 日帰りでこなす人もいます。私は

 稜線歩きは 贅沢だなぁ と噛み締めながら 牛歩 w



 本当は 2泊3日で 白峰三山縦走をしたかった。
   北岳(3,193m)~ 間ノ岳(3,190m)~ 農鳥岳(3,026m)を踏破するつもりでしたが、

 大門沢を経て 奈良田までの下山が 嫌になるほど長いということなので 諦めました。

 日本有数の 長大で急勾配の続く登山道だそうです。
   標高第2位 北岳(3,193m)へ キタ ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━ !!!

 北岳は 富士山に次ぐ 日本第2位の高峰で、火山でない山としては 最も高い。

 「 南アルプスの盟主 」とも呼ばれ、石灰岩が多いのが特徴です。
 眺望に恵まれた北岳山頂。雄大なパノラマが広がります。

 山頂は広く 登山客が数多くいるためか、槍ヶ岳(3,180m)のような 寂寥感はありません。

 槍ヶ岳山頂は 三角の岩峰、ゴツゴツの岩の塊だからか その印象が強く残っています。

 槍ヶ岳は 日本アルプス登山の 端緒を開いた山なので 忘れられません。
 
   雲にそびえる霊峰 富士。山腹は全く確認できませんが、辛うじて山頂だけ w

 カメラを趣味とする私。いつかは ダイヤモンド富士 や パール富士、影富士を撮りたい。
 
 
 
 南東は 富士山、南は 間ノ岳、東は 鳳凰三山、北は 甲斐駒ヶ岳、北西は 仙丈ヶ岳。

 西は 南アルプス、中央アルプス、遠くは 北アルプスまでも 眺望できました。

 北岳山頂は 見飽きることのない佳境でした。

 富士山が全容を現わすのを待ちましたが 変わることなく、名残惜しくも 北岳を後にしました。
 
   今回は ライチョウと出合えませんでしたが、イワヒバリは 何羽も見かけました。

 ライチョウは 現在 1,700羽程 生息しているとされ、絶滅危惧種に指定されています。

 南アルプスは 最も 南の生息地。

 特に 絶滅の危機にあるのは、南アルプス。なかでも 白峰三山のライチョウの数が 激減しているそうです。
 
   今宵の宿は「北岳山荘」。

 北岳と中白根山にかけての鞍部(あんぶ)、標高 2,900メートルにある山小屋。

 夏山シーズン中は 昭和大学医学部の診療所が開設されます。
 
   今日は金曜日。混んでいましたが、布団は 1人1枚行き渡りました。

 着替えを済ませ、ビールで喉を潤す。たかがビールでも、疲労のせいか 五臓六腑に染み渡る。

 隣り合わせた岩手県民の夫婦と 談笑。同世代ということもあって 大いに盛り上がりました。

 いつになく 饒舌(じょうぜつ)な自分に w
   夕食は ごく普通。山での贅沢は 禁物ですが …。

 相席した人達と 登山談義に花を咲かせました。
 円熟の域に達した人の話は 深みがあります。

 音楽の夕べがあると 素敵なんだけどなぁ。

 私の数少ない登山経験に於いても、
 涸沢ヒュッテのフルートの調べ、大日小屋の
 ギターの弾き語り は忘れられません。
 マターリと 名曲の調べに 耳を傾けたいものです。
- 2日目 -

9月13日
   御来光 と 雲海に浮かぶ富士山は、神々しく映りました。
 
   東雲(しののめ)の空が 白み始めたら、陽は一気に上りました。

 毎度のことながら、この5分間は プライスレス。

 結局、今日も終日 秀峰富士が全容を現すことはありませんでしたが、この幻想的な景色に 満悦。
 
   中白根山は 北岳と間ノ岳の間に位置する標高 3,055mの山。背後には富士山。
 
   北岳から間ノ岳までは 格別な雲上ルート。

 標高 3,000mを超える稜線で結ばれ、全体的に傾斜は緩く、気持ちのいい稜線歩きが楽しめます。
 標高第3位 間ノ岳(3,190m)へ キタ ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

 間ノ岳は 今年 新たな測量で 標高3位となった山。2位の 北岳との標高差は、わずか3m。

 北岳(3,193m)と 南の農鳥岳(3,026m)とあわせて 白峰三山と呼ばれています。

 山名の由来は、白峰三山の真ん中の山であるため。
   此処でも 背後には富士山。今日も東側は 雲に覆われていました orz

 一度の登山で、標高 第2位と第3位を 登頂できるなんて、一挙両得。

 富士山に 北岳に 間ノ岳と 標高1位、2位、3位の山を抱えるなんて、山梨県民は贅沢だ。
 
   下山は 八本歯のコルを経て、左俣を進みました。梯子や鎖もあり、急峻な山道が続きます。 

 往路と同じ 右俣を下ったほうが良かった。
 
   悪夢は 下山時に起きました。滑落に遭ったのです orz

 何故 滑落したのか分かりませんが、1回転か2回転しながら滑り落ち、衆目を驚かせてしまいました。

 断崖だったら 命に係わる大惨事となっていた筈。幸い、左手首 捻挫で済みました。
   あとは 運を天に任せるしかない。16時30分の最終バスに間に合うように 必死 (;´Д`) ハァハァ・・・
   16時25分頃、広河原に帰還! 
 日本の山 標高 第2位の北岳(3,193m)、第3位の間ノ岳(3,190m)を踏破し、満悦至極。

 次は 北アルプスの 穂高岳。本格的に登山を始めた3年前から 穂高岳を本丸と位置付けていました。

 穂高岳とは、奥穂高岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、涸沢岳などの 穂高連峰の山々の総称です。

 動画サイトで 北穂高岳 ~ 涸沢岳の映像を見ては、慄然(りつぜん)としていましたが、

 岐阜県人である以上、岐阜県 ・ 長野県( 県境 )最高峰の 穂高岳を踏破しなくては、大っぴらに

 登山を語ることなどできません。

 また、穂高岳の一角、奥穂高岳(3,190m)を押さえれば、日本の山 標高ベスト5 を全て 登頂したこと

 になります。些末(さまつ)なことでも、箔が付く(はくがつく)ことは 嬉しい。

 10月上旬に予定していましたが、9月末、ぎっくり腰をやってしまいました orz

 痛恨の極みですが、来年に持ち越し!